以前書いたWebデザイナーとUIデザイナーの違いについてという記事がありますが、今回は業務やアウトプットの内容は違えど、思考のアプローチは一緒であるという話になります。
こまで順を追ってWebデザイナーとUIデザイナーの違いについてという記事や、その前に書いたデザイナーという職種についてといった記事でデザイナーの違いについて説明してきました。
ただ、業務やアウトプット(成果物)の違いはあれど思考のプロセスやアプローチは一緒だと思っているので、今回はその話を書こうと思います。
情報の分解/整理/再構築
様々な思考のもとにデザインを作成、展開するかと思いますが、どんなデザイン業務でも「情報の分解/整理/再構築」を理解し、実行する必要があると私は考えています。
ざっくりいえば、目的に近づくための課題解決、設計をすることを意味します。
グラフィック制作に関する思考のアプローチ
例:企業のノベルティを作成する
情報の分解 | 情報の整理 | 情報の再構築 |
使うべき用途や特徴 誰が使うか、どこで使うか、利用シーン 作成することのメリット 利用価値長く使うものか 短いものか企業認知か サービス認知か | どんなノベルティを作れば価値があるか それを作る必要があるか/ないか 宣伝効果や付加価値はどれくらいあるか 費用感に見合うかどうか | 作成意図が伝わるノベルティであるか 意図通りに使われるかどうか |
Webデザイン制作に関する思考のアプローチ
例:特定の商品のランディングページを作成する
情報の分解 | 情報の整理 | 情報の再構築 |
商品の特性や魅力を伝える優先度 商品の特性や魅力が活きるのはどんな時か ユーザーにどんな価値を提供できるのか 実際にユーザーに届けるべき内容は 良い印象(狙った印象)とはどんなものか | 商品の特性や魅力を伝える優先度 特性や魅力を適切に伝える表現や内容 提供する情報の重要度や優先度 良い印象(狙った印象)をどう与えるか | LP内の優先度、アピール 狙ったビジュアルやコンテンツに仕上がったか UX、設計品質が意図通りな状態か ユーザー満足度の高いサイトか |
UIデザイン制作に関する思考のアプローチ
例:サービスのサイトを作成する
情報の分解 | 情報の整理 | 情報の再構築 |
サービスの特性や魅力を伝える優先度 サービスの特性や魅力が活きるのはどんな時か ユーザーにどんな価値を提供できるのか 実際にユーザーに届けるべき内容は 適切な見せ方や表現は | サービスの特性や魅力を伝える優先度 特性や魅力を適切に伝える表現や内容 提供する情報の重要度や優先度 ユーザーが直感的にサイトを使えるかどうか | LP内の優先度、アピール 狙ったビジュアルやコンテンツに仕上がったか UX、設計品質が意図通りな状態か ユーザー満足度の高いサイトか |
顧客体験価値の向上、達成がゴールである
UX(ユーザーエクスペリエンス)とは、利用前の期待や利用後の印象を含めた「ユーザー体験」のことを指しますが、すべてのデザインに関する目的・ゴールは、上記のような思考のプロセスの先にある「顧客体験価値の向上、達成」だと私は考えます。UI/UXという言葉をよく使いがちですが、UIは設計品質であり、UXは利用品質を考える事です。
デザイナーの勉強法
それぞれの勉強法などは独学でWebデザイナーやUIデザイナーになるためにはどうしたらよいかという記事やフリーランスのWebデザイナー,UIデザイナーになろうという記事、デザインの基礎知識としてデザインの4大原則、色の3属性、フォントの基本などをインデックスページにまとめるなどしてきましたので、興味がある方はご一読ください。
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